ノルディックスキー・ジャンプの小林陵侑(22=土屋ホーム)が29日、欧州で転戦するW杯遠征のため、新千歳空港を出発した。今季初勝利から9勝を挙げ、W杯総合トップで凱旋(がいせん)した札幌2連戦では5、3位。帰国前にやや調子を落とし気味だったが、4戦ぶりの表彰台に「思い通りにできるようになってきた。札幌に帰ってきて(考え方が)クリアになった」と、再び手応えをつかんでいる。

テニス大坂なおみの全豪制覇、サッカーのアジア杯決勝進出など日本勢の活躍に「自分も頑張ろうという思いはありますね」。世界選手権(2月20日開幕、オーストリア)も控える今回の遠征に、昨年のクリスマスに購入したゲーム機と、ゲームソフト「ゼルダの伝説」を持参する。日本男子初のW杯総合優勝、シーズン歴代最多15勝も視野に入る「陵侑の伝説」へ、30日に日本をたつ。