日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長(63)が6日(日本時間7日)、4大陸選手権(7日開幕、米アナハイム)の本番会場で女子の紀平梨花(16=関大KFSC)の負傷に対する診断を発表した。

紀平は前日5日の公式練習時に3回転ルッツで転倒。18年1月に骨折した左手薬指を痛め「突き指だと思うけど、まだ分からない。結構やばい」と口にしていた。

この日の朝にエックス線の検査を行い、その画像を用いてチームドクターが診断した。診断名は左環指指節間関節亜脱臼(ひだりかんししせつかんかんせつあだっきゅう)。小林強化部長は「平たく言えば、左手の薬指、第二関節の亜脱臼。昨年の世界ジュニアの前に痛めたところの部位で、痛みは昨日より軽減されており、本人も『できそう』と言うので、ドクターと本人とチームとコーチで話をして、先ほど出場することに決めました」と大会に出場することを明かした。

紀平は検査のため15分遅れて参加した午前の公式練習を終えると、午後からは練習用リンクに移動して2度目の公式練習に臨んだ。薬指と小指をテープで固定している状態だが、午前練習で回避していたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も2度成功。客席からは関係者の拍手が自然と起こっていた。

女子ショートプログラム(SP)は7日(日本時間8日)に行われる。