日本は第1日を1勝1敗で折り返した。第1試合でNO・2として出場した世界123位の日比野菜緒(24=ブラス)が、スペインのNO・1で同78位のソリベストルモ(22)に6-4、6-2でストレート勝ち。日本が、まず先勝した。しかし、第2試合で同121位の土居美咲(27=ミキハウス)が同161位のガルシアペレス(26)にフルセットの末に敗れ、1勝1敗となった。

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第1試合後、記者会見場に姿を現した日比野が、突然、足を止めた。「やばい、やばい」。そううなると、会見場の机の向こうに倒れ込んだ。「両足がつった」。すぐにトレーナーが呼ばれマッサージ。試合時間は1時間37分と、決して長くはない。ただ、「昨日の夜から緊張していた」ことで、その解放感から一気にけいれんがおそったのかもしれない。

日比野は、16、18年に代表に選ばれたが、ともに戦ったのは、ワールドグループの下の地域、アジア・オセアニアゾーンだった。16年は世界56位ながら、1勝3敗。18年は、同ゾーンプレーオフでカザフスタンに1敗を喫した。「過去2回、いいプレーができずに監督に応えられなかった」。今回はワールドグループで初めて代表に選ばれ「選んでもらった監督に応えたい。とにかく勝っていい流れをつくりたい」との思いだけだったという。

相手は、自分よりランク上の粘りが武器だ。しかし、「あまり焦らず、攻め急がず。相手よりへばらずに走り回りたい」と、押し切った。

試合方式は2日間でシングルス4試合、ダブルス1試合を行い3戦先勝。勝ったチームが、4月20日から行われるワールドグループとの入れ替え戦、負けたチームは同日からの同グループ2部入れ替え戦に挑む。