東地区最下位のレバンガ北海道は同地区の今季3位以下が確定し、順位でのチャンピオンシップ進出が消滅した。

中地区首位の新潟に60-84で敗れ、2連敗を喫した。10点を追う後半開始の第3クオーター(Q)に29失点し、立て直すことができなかった。これで、ホーム5連敗。リーグ戦3分の2の40試合終了時点で、10勝30敗となった。次戦は約3週間のリーグ中断を挟み、3月2日に敵地で琉球と対戦する。

試合終了のブザーが鳴る前に足がとまる大敗だった。前節2連勝から、波に乗りたかったはずのホーム2連戦で2連敗。15点差で敗れた前日9日より劣る24点差での敗戦に、4344人が集まった会場も試合後半になるにつれて活気を失った。内海知秀監督(60)は「良いところがほとんど出ないに等しいゲームだった。完敗だった」と肩を落とした。

互角だったのは15-17で終えた第1Qまで。第2Qで10点差に広げられた。第3Qは開始2分で相手に3ポイントシュート3本を許し、追い上げムードを完全に崩された。社長兼任の折茂武彦(48)は「我慢しないといけない時間に我慢できない。1人1人が同じページにいない。これで勝つのは厳しい」と言葉を絞り出した。

この日の敗戦で、残り20試合を全勝しても現在2位の栃木の勝率を上回れないため、3位以下が確定。また、今季の勝ち越しも消滅した。40試合を終えて10勝は3季目で最低(昨季21勝、16-17シーズン13勝)。現在リーグ全体での順位は下から2番目で、下位4チームによるB1残留プレーオフ回避が現実的な課題になってくる。

今季は白星を積み上げられない苦しい時期が長期化しているが、多嶋朝飛主将(30)は「チームの雰囲気は悪くはない」と強調している。ただ勝利という結果が出ない現状に、折茂は「いくら内海ヘッドコーチから戦略・戦術の指示を受けても、やる以前にゲームに対して負けているような感じが、この2日間は戦ってみてしていた」とも振り返る。

約3週間のリーグ中断期間が、3月以降の巻き返しのカギとなる。内海監督は「戦術、戦略はあるが、まずはチームとして1つの方向に向いていかないといけない」と、チームの立て直しを誓う。残り20試合。長い冬を乗り越え、雪解けの春を待つ。【浅水友輝】