女子Jリーグ2位の北都銀行(秋田)が1-2でSリーグ1位の日本ユニシスに敗れ、初優勝はならなかった。今日17日の3位決定戦に回った。

「エース対決」に屈した。第1試合のダブルスには世界ランク3位、永原和可那(23)と松本麻佑(23)の「ナガマツ」組が登場。同2位でリオ・オリンピック(五輪)金メダリスト、聖ウルスラ学院英智(宮城)出身の高橋礼華(28)と松友美佐紀(27)の「タカマツ」組と対戦した。代表合宿や遠征などで練習する仲間であり、東京五輪出場を争うライバルだが18-21、17-21のストレートで敗れた。点差以上に力の差に松本は「今の(相手の)状態だと厳しい試合になると思っていた。終盤の強さなど経験の差が出た」と完敗を認めた。

それでも序盤から互角の戦いを演じ、両ゲームとも中盤にはリードを奪う場面も。永原は「長いラリーのときはいい形で点が取れた」と収穫を口にした。だが、逆転されてからは得意の攻撃スタイルが影を潜めた。松本は「甘い球が多くレシーブの時間が多くなった」と反省した。

5月からは五輪争いが本格化する。世界ランク1位と2位はともに日本ペア。出場権は2枠しかない。「とても悔しい敗戦だった」と永原。まずは3位決定戦に勝利し、五輪レースにつなげる。【松熊洋介】