世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、また1歩、2連覇と世界1位堅持に前進だ。同25位のダニエル・コリンズ(米国)に6-4、6-2のストレートで勝ち16強入りを果たした。4回戦では同23位のベンチッチ(スイス)と対戦する。

初戦の2回戦で、2月23日閉幕のドバイ選手権の初戦で敗れたムラデノビッチ(フランス)に雪辱。波に乗った。コリンズは安定したストロークが武器だが、フットワークにやや難がある。大坂は、左右に振り回すだけでなく、逆をついたり、得意のパワーで打ち勝った。

コリンズとは、昨年9月の中国オープン2回戦で対戦。自身初のWTAファイナル(シンガポール)出場を決めた直後の試合で、わずか1ゲームしか失わない完勝だった。第1ゲームで、自身のサービスゲームを失った後は、一気の12ゲーム連取で力の差を見せつけている。その時の対戦を「詳細まで覚えてないが、動画を見直してみたい」と、いいイメージをたたき込み、14、16年全米大学女王で今年の全豪4強を下した。

世界1位を争うライバルは、同3位のクビトバ(チェコ)が2回戦で敗れ脱落。大坂が3回戦に進んだことで、同5位のKa・プリスコバ(チェコ)は優勝しても大坂を抜けず。世界1位争奪戦は、大坂と同2位のハレプ(ルーマニア)との一騎打ちに絞られた。大坂は、決勝に進めば、自力での1位維持が確定する。