世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が悔しい逆転負けを喫した。

同18位のベリンダ・ベンチッチ(スイス)に最終セット5-3リードから4ゲームを連取され、6-3、2-6、5-7で敗退した。ベンチッチは3月のBNPパリバオープン4回戦で2連覇を止められた因縁の相手だった。これで同3位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が優勝すると、13日に発表予定の世界ランキングで大坂の1位からの陥落が決まる。

大坂がまた泣いた。最終セット5-3リードから5-6と抜き返されたチェンジコートのベンチで、頭からタオルをかぶり、肩をふるわせた。ただ、次の自分のサービスゲームをキープすれば、まだタイブレークになるチャンスだ。しかし、その気力は残っていなかった。スタートから決して無理をせずミスを減らし、安定したプレーでベンチッチから逆にミスを誘い出した。第2セットを落としたが、決して悪いプレーではなかった。最終セットは立て直し、勝利まで残り1ゲーム。そこで勝利が見えたのか緊張し、得意の第1サーブが入らない。第2サーブをリターンで狙われ、力尽きた。