白血病で闘病中の競泳女子池江璃花子(18=ルネサンス)を指導していた三木二郎コーチ(36)が1日、池江も所属する日大水泳部のコーチとして始動した。三木コーチは昨年春から池江を指導していたが、5月31日付でルネサンスを退社して、新しく日大所属となった。三木コーチは、もともと同大OBで五輪2度出場の経験を持っている。

三木コーチの日大コーチ就任は、池江の要望でもあったという。池江から「戻った時に全力でみてもらえる状況でいてほしい」という希望があった。同コーチは、4月から日大大学院に通っていることも明かした上で「自分で判断して、決断しました」。正式に就任を伝えると、池江は「二郎さんの人生なので、やりたいようにやってください」とした後で「私が戻った時は面倒みてくださいよ」と反応を見せたという。

三木コーチは「日大のコーチとして、全体をフルタイムで大学に常駐してみていきます。池江璃花子を含む全体です。池江が復帰した時に指導者としてレベルアップできるように。池江も日大の学生として在籍しているので、決断しました」と話した。

三木コーチはほぼ毎日、お見舞いにいっているという。「病室でバイクトレーニングをしたりしている時もある。モチベーションもあがっている。完治した時にどう復帰するかを、忘れさせないように、毎日病院にいったりしている。ただそればかりだとつらくなるので、さじ加減をみながら」とした。

池江がツイッターなどで発信している東京五輪出場については「本人がツイッター等で発信した通り、1%でも可能性があれば、我々スタッフは協力していくのみです。ただメンタルの浮き沈みはありますし、いかに病気と前向きに向き替えるかを考えています。逆に向こうから元気をもらうこともある。体調によってはお見舞いができないこともあります」と話していた。