16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)代表の長谷川涼香(19=東京ドーム)が、200メートルバタフライに出場。2分9秒32と平凡なタイムに終わったものの「ハードな練習を続けている」と代表に内定している世界選手権(7月、韓国・光州)に向けて順調な仕上がりをアピールした。

直前の練習で疲れが残っていたという長谷川だったが、男子選手と一緒に泳いだこともあり、前半を1分00秒88で折り返した。優勝した4月の日本選手権での1分00秒60に迫るタイムに「体が重く、いつもと違うなと感じたが、こんなに速いと思わなかった」と驚き「体重移動や技術はやれるところまでやった。今週から良くなってきた」と練習内容に手応えを感じた。

ただ、後半に疲れて失速したという課題も露呈。「後半(スタミナが)もつような練習をしてきたが、体が重くて少し諦めた部分もあった。本当は6秒台を出したかった」と反省を述べた。

同じ日大で1年後輩である池江への思いは人一倍強い。「日本選手権の時に頑張ったね、と連絡をもらった。本当に早く治して欲しい」とエールを送った。午後に出場した100メートルは58秒82と、まだまだ池江の56秒08という日本記録には及ばない。長谷川は「少しでも追い付けるようにしっかりとスピードをつけたい」と語った。

来週からは富山で合宿を行う。「富山では調子いいので頑張りたい。高2のベストラップ(2分6秒00)まで持っていきたい」。長谷川はさらなる進化を続け、来月の世界選手権を最高の状態で迎える。【松熊洋介】