世界7位の錦織圭(29=日清食品)が好発進だ。予選勝者で同113位のモンテイロ(ブラジル)に6-4、7-6、6-4で勝ち、8年連続で初戦を突破した。

2週前の前哨戦を全仏から長引いた右上腕の炎症で欠場。その分、十分な練習を積み、4大大会節目の90勝目をストレートで勝ち「いろいろ経験してここまで来た」と感慨深げだった。

プロになって10年以上が経過した。18歳で日本男子史上2人目のツアー初優勝で、一気に日本中の期待を背負った。その経験から、悩み苦しむ大坂にもエールを送った。「自分が今すべきことに集中して。なれるまで時間がかかるし。ゆっくりやればいい」。

大坂が拒否したり、途中退席した会見にも「皆さんに、お笑いを提供できたらなと。1回も止めようと思ったことはない」と余裕を見せた。その中でも「なおみちゃんの、ちょっとあほな記事が多い。想像(だけ)の記事を見る」と、ちくりと報道陣にくぎを刺した。

2回戦は世界55位キャメロン・ノリー(23=英国)と初対戦となった。