6月20日のドラフトで1巡目全体9位で指名され、ウィザーズ入りした八村塁(21)が、チームのサマーリーグ開幕戦となるペリカンズ戦に先発し、プロとしてのスタートを切った。

最初の得点は開始1分5秒。ゴール下でボールを受け取った八村は振り向いてフェイント入れた後にシュートを決めた。その後も攻守ともに終始落ち着いたプレーを見せた。第1クオーター(Q)はこの2得点に終わり、終盤に退いたが、第2Qはスタートからフル出場。ブロックやリバウンドでチームに貢献するも、初戦の緊張からかシュートは思うように決まらなかった。結局第2Qは無得点。前半で2得点、2リバウンド、1アシスト2ブロック、チームは39-37の2点リードで折り返した。

ペリカンズの選手として同リーグに参加している比江島慎(28)はベンチスタート。前日はわずか2分ほどの出場に終わったが、第1Q終盤に登場。2本の3点シュートはいずれも決まらなかったが、第2Qでは八村と一緒にプレーする場面も見られた。またドラフト1巡目全体1位指名の黄金ルーキー、ザイオン・ウィリアムソン(19)は前日の試合で左膝を打撲し、残り試合は欠場となり、八村とのプロ初対決は持ち越しとなった。

若手中心の選手で構成されるサマーリーグはNBAへの登竜門とも言われ、1、2年目や、Gリーグ、各国実力派の選手たちが集う。1日にFA選手の交渉が解禁され、市場が大きく動いている中、各チームはドラフトで指名した選手の実力を見たり、選手同士の連携を図る場として利用している。

八村が開幕前に「日本人が多く出場するので興奮している」と話していたように、今年のサマーリーグには八村の他に、グリズリーズの渡辺雄太(24)、マーベリックスの馬場雄大(23)、比江島の4人が出場しており、チームが決勝トーナメントに勝ち上がればさらに日本人対決が見られる可能性もある。

なお、6日のペイサーズ戦に先発したグリズリーズの渡辺は、15得点4リバウンド、3アシストで101-75の勝利に貢献した。またマーベリックスの馬場はロケッツ戦でベンチスタート。第1Q途中で出場を果たした。