柔道男子66キロ級で世界選手権3連覇、オリンピック(五輪)2大会連続銅メダルの海老沼匡(29=パーク24)が9日、強豪歓迎での“初優勝”を誓った。

グランプリ(GP)ブダペスト大会(12~14日、ハンガリー)に出場するために成田空港を出発。「東京五輪に向けて少しでもアピールしたい。強い選手が出てきて、その中で勝ち上がらないと評価にならない」と見据えた。17年夏に階級を1つ上げて73キロ級に変更して以降、国内外の大会で個人優勝はなく2位が続くが、「もちろん優勝が第一。その上で」とトップ選手の参戦を願った。

先週のグランドスラム(GS)モントリオール大会では同じ「リオデジャネイロ五輪組」の81キロ級、永瀬貴規が復活優勝を飾った。「永瀬選手もケガもあって苦労していた」と思いやりつつ、シルバーコレクター返上を期す身にも大いに刺激となったようだ。「自分を支えてくれる周りの人が喜んでくれるように」と久々の表彰台の頂点を味わいにいく。