選手側の「合宿辞退」など騒動が勃発した全日本テコンドー協会が8日、都内で理事会を開いた。

午後1時から4時間の予定も2時間以上延長し、金原昇会長が会見に応じたのは同7時45分ごろ。同7時前、体調不良で途中退席した高橋美穂理事は、廊下に出た瞬間に過呼吸に似た症状で倒れ、救急搬送された。会見に応じた金原会長は小池隆仁強化委員長が辞任したことを発表した。

理事会には長期政権を築く金原会長、選手ファーストの改革を求める00年シドニー五輪銅メダリスト岡本依子副会長らが出席。岡本氏が提案した理事総辞職は予定時間を延長し審議したが、高橋氏が体調不良を訴えたため採決には至らなかった。協会事務局によると同議案は継続審議に。16人中15人の理事が出席した。

全日本選手権8連覇中の江畑秀範(27=スチールエンジ)らは<1>自己負担を伴う強制合宿の任意参加への変更<2>所属コーチと代表コーチの密なコミュニケーションを求めている。