強化体制などを巡って、理事の総辞職が決まっている全日本テコンドー協会の問題で、外部有識者による検証委員会は金原昇会長(65)を新理事に推薦しないことを決めた。

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退任が決まった全日本テコンドー協会の金原昇会長の一問一答は次の通り。

-再任はなくなった

金原 私が再任するかどうかは個人の問題であり、大きな問題ではない。未来に向け、テコンドー協会が刷新するとなれば、私が残る残らないはまったく小さな問題だ。

-今後、再び協会の要職に戻る可能性は

金原 一切ございません。新しいテコンドー協会には、できる範囲で十分に協力をしていきたい。パリ、ロス五輪と続いていく中で、双方を尊重する人間関係をもっていけば、テコンドーのいい未来が開けると思っている。

-会長職を退くことになった原因は

金原 ひとつの節目として、長である私がいったん下がらないと、という気持ちは当然あった。退任は、境田先生にお話をしたときから、私の中では出ていた。

-ガバナンスが機能していなかったとの声もある

金原 ガバナンスの構築というより、協会内での人間関係において、心の中のガバナンスがうまくいっていなかった。人間関係を大事にしていくということが、少し足りなかったのかもしれないと反省している。

-今後はどんな形で協会に協力していきたいか

金原 協力していきたいというのではなく、協力すべきと思っている。私ができることは提案していきたいし、しっかり支えていきたい。運営がスムーズに移行できるよう、やれることはやりたい。

-対立があった中で、しこりは残らないか

金原 しこりは一切ない。仲間の意見は、どんなものであれ受け止めないといけないと思っている。そういう流れの中で、いい未来が見えてくる。