2020年の東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる国立競技場(東京都新宿区)の竣工(しゅんこう)式が15日、行われた。安倍晋三首相、橋本聖子五輪相、東京都の小池百合子知事、設計者の建築家隈研吾氏らが出席した。

当初のデザインは、高額なコストなどを理由に白紙撤回された。安倍氏は「ここに至るまで、さまざまなご苦労があったと思います。途中で設計の変更もございましたが、皆様がまさにオールジャパンで努力していただいた結果、本日を迎えることができました」と関係者らに感謝した。

さらに「我が国の未来を切り開いていく大会にしていかないといけません。新しい時代、令和元年に完成したスポーツの新たな拠点が、これからのスポーツの歴史を刻んでいくことを願っています」と“聖地”に期待した。

国立競技場は16年12月に着工。今年11月30日に完成した。特徴的なひさしは、全国47都道府県から集めた木材が使用された。整備費は1569億円。