アメリカンフットボール全日本大学選手権甲子園ボウルで、大会タイの3TDを挙げた早大WRブレナン翼(4年)が故郷に錦を飾る。

来年1月26日にハワイで行われる全米大学オールスターゲームのフラボウルに招待された。ジャパン・アメリカンフットボール・コンバイン実行委員会が23日に発表した。

22日に神戸市内で開かれた選考会には、全国の大学生35人が参加した。参加者は40ヤード走や垂直跳びなどの測定や実技をテスト。その結果、ブレナンに加えてWR小倉豪(日大4年)、DB川嶋海人(中大3年)の3人が合格し、フラボウルの出場権を獲得した。

ブレナンは福岡生まれの日本人だが、1歳からハワイに移住して、高校までを過ごした。その間に義父のブレナン姓となった。小4でフットボールを始め、中1でラインからWRに転向して開花。ユニバーシティ・ラボラトリー・スクール高では、14年に11TDを挙げてハワイ選抜入りした。

甲子園ボウルでは関学大に敗れて初優勝を逃した。その中でQB柴崎(4年)とのホットラインで、第4Q途中までリード。レシーブにキックオフリターンにと大活躍した。ブレナンは「来年は海外でのプロに挑戦したい。フラボウルはその最初のアピールするチャンス」と目を輝かせた。3月に予定する日本代表入りにも意欲満々だ。

実行委は「フィジカル面で突き抜けているわけではないが、非常にプレースピードが速く、他選手よりも光るものがあった。メンタル面、語学力でも、フラボウルで実力発揮できるポテンシャルに期待したい」と評価した。

小倉はスキルとパワーで評価を受けた。今季はエースレシーバーとして、日大をBIG8からTOP8へ昇格に大きく貢献した。川嶋は3年生ながらもフィジカル面で飛び抜けた能力を発揮した。