全国高校スキーが3日、新潟・妙高市で開幕し4日から競技は始まる。名門が4年ぶりに迎えるホープが初の日本一を目指す。

ジャンプ男子で雪印メグミルク入りが内定している工藤漱太(下川商3年)は「最近は気持ちの面で強くなってきている。緊張せずに飛べているので、いいジャンプができたら」と、昨年4位の雪辱に燃える。

海外での経験が成長を後押しする。1月のユースオリンピック(五輪)(スイス)に出場。個人戦は体重が軽く失格になったが、その悔しさを混合団体にぶつけ銀メダルを獲得した。「楽しく飛べた。自信になった」。その自信を胸に札幌大会でワールドカップ(W杯)デビューした二階堂蓮(下川商3年)、土屋ホーム入りが内定している小林龍尚(盛岡中央3年)らライバルに挑んでいく。

五輪金メダリストの原田雅彦監督(51)、岡部孝信コーチ(49)が指導する雪印メグミルクでさらなる飛躍が見込まれる。同監督は「飛びの正確性がある。性格の良さもジャンプに出ている。今後トレーニングすることで力を発揮するだろう」と期待を寄せる。工藤も「少しでも先輩たちに追いつけるように、世界を視野に入れて頑張りたい」と誓う。名門入り前に高校最強の称号を狙う。【保坂果那】