男子では、3連覇を狙う東北(宮城)が2-0で雄物川(秋田)にストレート勝ちし、準決勝進出を決めた。1年生エース佐藤空季(そらき)が計13得点(サーブ2点、ブロック1点)。ともに身長192センチの加藤亜夢主将と西野多聞の2年生ミドルブロッカーと、191センチのオポジット千葉貫世(1年)も高さを生かして活躍した。

東北が過去4連覇を誇る雄物川を退け、リーグ戦屈指の好カードを制した。昨夏の全国総体準Vメンバーからセッターと両サイドの主力3年生が抜けて、1月の県新人戦は仙台商にストレート負け。県第2代表に甘んじたが、この日は2戦連続のストレート勝ちで王座防衛に前進した。

第1セットは21点目で並ばれたが焦ることなく突き放し、第2セットも18点目まで競り合ったが、佐藤空の左アタックなどで勝負を決めた。前主将の兄隆哉(3年)の背中を追う佐藤空は「どんなトスでも打ち切る」とエースの自覚を高めた。県新人戦後はブロックを強化。立ち上がり、3枚ブロックの中心で相手エースを連続シャットアウトした加藤主将は「1年生(ベンチ入り10人)が多いので、声掛けでも引っ張っていきたい。要所で相手ブロックを引き付けてサイドの負担を軽くしたい」と攻守の要になる。【佐々木雄高】