男子は聖隷クリストファーが、2-1で静清を退け、6年ぶり10度目の優勝を飾った。エースの内藤理央主将(2年)が、30得点を挙げる活躍でチームをけん引した。男女の上位計8校は、東海選抜大会(3月21日開幕、三重県)に出場する。

聖隷クリストファーの内藤は、優勝が決まり「すごくうれしい。このチームで主将を任され、誇らしく思います」と目を細めた。第1セットから、相手エースとの打ち合いだった。「意識している相手なので、やってやろうという気持ちだった」。スパイク、ブロック、サーブで挙げた計30得点は、両チーム最多。圧倒的な存在感でチームの原動力となった。

チームは第1セットを落とし、後のない2セット目も22-23とリードを許した。ここで聖隷のタイムアウトとなり、主将は仲間たちに向け「落ち着いてやれば勝てる。マッチポイントを取られても、諦めないでやろう」と訴えた。ジュースの末にこのセットを勝ち取ると、最終セットも粘る相手を振り切った。「絶対に負けたくないという思いが最後に出た。気持ちで勝りました」と誇らしげに話した。

函南東中では、先月の春高バレーで活躍した清水桜が丘の山田大貴(3年)とチームメートだった内藤。さらなる高みを目指すために、目標とする先輩を超えるつもりだ。「今後は県で1番の選手となって、全国で名前を残せるようになりたいです」。努力を続け、有言実行を結果で示す。【河合萌彦】