【ソルトレークシティー=矢内由美子】男子団体追い抜きでウイリアムソン師円(24)、土屋陸(22=ともに日本電産サンキョー)、一戸誠太郎(24=ANA)が組んだ日本が3分36秒42の日本記録を出し、この種目で初の表彰台となる銀メダルを獲得した。優勝は3分34秒68の世界記録を出したオランダ。女子1000メートルは高木美帆(25)が1分12秒34で銅メダル。小平奈緒(33)は1分12秒86で6位。男子1000メートルは1分7秒03の日本記録で滑った山田将矢(23)が5位と健闘した。

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クリズニコフ(ロシア)が1分5秒69の驚異的な世界記録を出した男子1000メートル。日本のエース山田は、前週のW杯カルガリー大会で出した1分7秒34の日本記録を上回る1分7秒03で滑り、2週連続で日本新記録樹立したが、5位という結果に表情はさえなかった。「タイムよりも表彰台しか考えていなかった。大きい大会でも恐れないメンタルや、自分の一番良い滑りを本番で出す能力で差がある」。あまりの悔しさに涙があふれ出た。