バスケットボール男子のBリーグ滋賀レイクスターズは22日、ジェフ・エアーズ(32)が米国へ帰国したことを発表した。

同選手は21日の米スポーツ専門局ESPN電子版で、新型コロナウイルス感染拡大を受けたリーグやチームの対策に、不備があったと帰国の理由を説明。「危険にさらされていると感じた。チームは毎日の体温検査など、推奨されている対策をとっていなかった。リーグもスポンサーからの資金を心配し、選手の安全よりも収益の心配をしていた」と主張した。

エアーズは同じ米国出身のヘンリー・ウォーカー(32)、クレイグ・ブラッキンズ(32)と状況への不安を訴え、チームの承諾を得て、無観客で行われた14、15日のA東京戦に同行していなかった。

滋賀はリーグのガイドラインを参考に、1日1回の検温を呼びかけていたといい「その時に必要と言われている対応はしていたが、本人にとっては不十分だったかもしれない」と説明した。

リーグは17日に新型コロナウイルス感染拡大の影響を勘案し、20日から4月1日にかけて予定していた試合を中止にすると発表。大河正明チェアマンは「選手の心理的な部分も含めて、想定しきれていないところもあった」とコメントしていた。

その後、ガイドラインは更新され、滋賀は19日に新しい感染症対策を共有した上で練習再開。現在は自宅と、練習する体育館への入館前に検温を義務づけ、練習でも対人プレーを行っていないという。

身長206センチのエアーズは今季、アルバルク東京から期限付き移籍で加入。直近の出場となった2月16日北海道戦では、チームトップの24得点を挙げ、5連勝に貢献していた。

A東京戦を欠場したウォーカー、ブラッキンズは日本に滞在している。