パルクールの第一人者、島田善(ZEN、27=LDH)が初の世界チャンピオンの座に近づいた。

オンライン開催中の都市型スポーツの国際大会「E-FISE」は17日から決勝のビデオ投票がスタート。予選5位で決勝(8人)に進出したZENは19日午後(日本時間)までにファン投票で2741票を集めてトップに立った。スコアの50%を締める一般投票は20日に締め切られ、50%のジャッジ採点と合わせて最終順位が決まる。今年世界体操連盟が主催する唯一のパルクール大会のため、優勝者が今季の世界王者となる。

この大会は4月の広島大会など新型コロナの感染拡大で全シリーズが取りやめとなったFISEのオンライン大会。東京五輪で実施されるBMXフリースタイルやスケートボード、7競技13種目が実施される。ジャッジ採点に加えて動画視聴者の投票が順位に影響するのが大きな特徴だ。

投票は大会の公式サイトから行うが対応は英語とフランス語だけで、日本選手には圧倒的に不利だった。ZENは自身のブログで投票方法を解説。日本語で詳細に説明したことが、多くの得票につながった。ZENは「オンライン大会だけになったのは残念ですが、手軽にパルクールを楽しんでもらえるチャンスでもある。多くの人に見てもらいたい」と話していた。