首相の“後輩”たちが、リニューアルされた東京オリンピック(五輪)会場で奮闘した。

空手の関東大学選手権が4日、日本武道館で行われ、男子組手で法大が準優勝した。準決勝で前年2位の国士舘大を破って決勝進出。3連覇を果たした帝京大との決勝に敗れて51大会ぶりの優勝は逃したが、会場には健闘を称える拍手が響いた。青山広樹主将(4年)は「優勝を目標にしていたので悔しいが、力は出せた」とうなずいた。

今年9月に就任した菅義偉首相は法大出身で、在学中は空手で身体を鍛えた。今大会に出場した体育会系の「空手部」とは異なるサークルの所属だったとはいえ、同じ大学で空手に励む者として、その存在は刺激になった様子。青山主将は、「母校から初めて総理大臣になられた方が空手をされていたと知り、驚いたし、勇気をもらった」と首相効果を口にした。