女子王国ロシアの国内競技会が第2戦を迎え、昨季ジュニア世界2冠の14歳、カミラ・ワリエワが85・10点で首位発進した。

冒頭の3回転フリップに続いてダブルアクセル(2回転半ジャンプ)も決め、最後は3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプに成功。水色と青の衣装で華麗に舞うと有観客の場内から歓声が上がり、スピン、ステップも最高評価のレベル4を獲得し、拍手の中でフィニッシュした。

演技終了の瞬間、指導するエテリ・トゥトベリゼ・コーチも大きくうなずき、笑顔で出迎えた。観客の祝福に手を振りながらキス・アンド・クライで得点を待ち、出たスコアは85・10。冷静に受け止めたが、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、アリョーナ・コストルナヤ(17)が昨季グランプリファイナルで記録したSPの世界記録85・45点に、あと0・35点という高得点をたたき出した。

2位は、昨季の世界ジュニア選手権でワリエワに次ぐ2位だったダリア・ウサチョワ(14)の80・39点。17、18年に世界ジュニア選手権を2連覇したアレクサンドラ・トルソワ(16)が75・77点で続いた。今季初戦として出場を予定していた、18年平昌オリンピック(五輪)銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(20)は背中の痛みで欠場した。

国内ロシア杯は12月まで全5戦を行い、各選手が2大会に出場。上位成績者が国内王者を争うロシア選手権の出場権を得る。9月の第1戦は、昨シーズンの国内女王アンナ・シェルバコワ(16)が制した。