県内女王に君臨する郡山商が、初優勝を狙った帝京安積を73-47で振り切り、5連覇で10度目の優勝を決めた。7度目出場の全国選手権では8強を目指す。2月の東北新人大会で優勝し、福島の同選手権出場枠「1増」をもたらし勢いに乗るチームだが、エース須釜心(3年)が7月前半の練習中に右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し手術。全治6カ月で今大会を欠場した。それでももう1人のエース円谷愛加(3年)が17得点、菅野楓夏(2年)も須釜の穴を埋める14得点の活躍を見せた。

菅野は「5連覇のプレッシャー、インターハイがなかったので、3年生と少しでも長くプレーできるようにというプレッシャーはあった」。須釜をはじめ「ユニホームをもらえない人もいるので、自分のできることを出し切ることを心掛けた」と結果で応えた。「1位通過、2位通過は全然違う。県で優勝しないと意味がないと思っていて、しっかり全員で優勝できた」。有言実行で全国切符をつかんだ。