年末年始にかけて、サッカーやラグビーなどの高校スポーツ全国大会が各地で開催される。日刊スポーツ東北版では、競技別に東北の代表校を全チーム紹介します。第1弾は「冬に輝く」バスケットボールです。全国高校バスケットボール選手権が12月23~29日、東京体育館などで開催される。

      ◇      ◇

盛岡白百合学園は岩手県勢最多23度目の県優勝で、2年連続16度目の全国切符を手にした。3年生はベンチ入り15人中3人だけ。だが、2年生エース佐藤実花主将ら昨年の全国レギュラー4人が健在で経験値は高い。

県5戦で計581得点226失点。1戦平均116点45失点で勝ち上がった。準決勝は昨年決勝で1点差勝利の一関学院に37点差で快勝。盛岡市立との決勝は5点目からリードし、102-63で大勝した。インサイドではオールラウンダー佐藤主将が29得点。センター菊地美奈(2年)も19得点とポストプレーやリバウンドで活躍。アウトサイドでは1年生フォワード山田杏美が3点シュート4本を含む16得点を挙げた。

先発5人の平均身長は169・2センチ。県大会登録15人中10人が「妹分」の盛岡白百合学園中からの入学で結束力は強い。全国に向けて就任14年目の小川陽監督(50)は「ハイスコアでなければ勝てない。最後のショット精度と攻守の切り替えが課題」とディフェンス強化を図る。山田は「スリーポイントだけでなくドライブでも貢献したい」。佐藤主将は「リバウンドを取ってみんなでカバーし合いながら戦いたい」と運動量で全国上位を目指す。