東京オリンピック(五輪)7人制ラグビー男子日本代表候補でフィジー出身のセル・ジョセ(29=近鉄)が11日、第3次選考会(29日、埼玉・熊谷ラグビー場)に向け、決意を示した。

同選考会は新型コロナウイルス感染拡大以降、初めて観客を入れた有料試合として公開する。代表候補21人がチームに分かれて2試合する真剣勝負だ。オンライン取材に応じたセルは「全てが止まっていた中で久々に本当のラグビーができる。選考の一環なので、やるべきことに集中して全力を出したい」と静かに闘志を燃やした。8カ月後の大舞台で金メダルを獲得するために今年3月に日本国籍を取得。近鉄加入前に5年間所属した北海道のクラブチームでは、競技との向き合い方や規律を守る大切さを学んだ。道産子魂を持つ大器が、夢に向かって1歩ずつ前進する。