流通経大柏が決勝で前後半合計12トライを奪い、専大松戸を78-0で破った。26大会連続で花園出場権を獲得した。

専大松戸に隙を与えず、最後まで攻め続けた。前半6分にはターンオーバーから、フランカーのディアンズ・ワーナー(3年)が先制トライで口火を切った。ワーナーは「早くにトライを取れて、チームに勢いを与えられた」。その後もグラウンドを広く使って流れるようなパスワークを展開。相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)し、得点を積み重ね強さを見せつけた。

相亮太監督は「例年と比べて実戦経験が少ない中で、選手たちには厳しい課題を出していた」。花園予選決勝ですら、「トレーニング」と位置付けさまざまな戦術を試した。選手たちが相手の戦い方に応じて修正する成長ぶりが見られたとし「今日が花園初戦と考えれば、まずまず」と評価。98回大会で成し遂げたベスト4、その先に行くためにはより完成度を高めなくてはいけないと気を引き締めた。

千葉県予選26連覇を達成したが、チームに慢心はない。フッカーの當眞蓮主将(3年)は「ここは通過点」。目標として掲げる悲願の日本一へ、さらなるレベルアップを誓った。【平山連】