今季限りでの現役引退を発表した、ラグビー元日本代表FBの五郎丸歩(34=ヤマハ発動機)が16日、浜松市内で記者会見を行った。

23年W杯(ワールドカップ)1次リーグで前監督のエディー・ジョーンズ氏が率いるイングランドと対戦することに「何か宿命を感じる。ラグビーが生まれたイングランドという素晴らしい国に勝利することでラグビーの価値やスポーツの価値が一層高まると思う。後輩たちには『最大のターゲット』として頑張ってもらいたい」とエールを送った。

15年W杯時にジョーンズ監督は、日本が結果を残すためには五郎丸のキックがカギとなりキックの「成功率85%」と指示。五郎丸も恩師について「間違いなく自分の人生を大きく変えてくれた存在の1人」と感謝。「日本ラグビー界の環境を変えたいと12年に始まったエディージャパンの過酷なトレーニングだったが、それに耐え抜き、ラグビーを憧れの舞台のステージに上げられたことをうれしく思う。日本ラグビー界の歴史を変えた南アフリカ戦は今も心に残っている」と、5年前の熱戦をしみじみと思い返していた。