女子ダブルス1回戦では世界ランキング2位の福島由紀・広田彩花組(丸杉Bluvic)と、同3位で前年優勝の永原和可那・松本麻佑組(北都銀行)がいずれもストレート勝ち。男子ダブルスでも前年王者の遠藤大由・渡辺勇大組(日本ユニシス)と園田啓悟・嘉村健士組(トナミ運輸)がそれぞれ快勝した。23日の男子シングルス1回戦では、1月にマレーシアで交通事故にあった桃田賢斗(NTT東日本)が11カ月ぶりの復帰戦に臨む。

   ◇   ◇   ◇

東京オリンピック(五輪)代表が確実な福島、広田組が、安定した試合運びで快勝した。

1回戦で尾崎沙織、森沙耶組(NTT東日本)と対戦。「シャトルが飛ばなかった」(広田)こともあって長いラリーが繰り返されるなか、粘り強さと集中力を発揮し、危なげなくストレート勝ちを収めた。

広田は「入り方を意識した。自分たちの形をつくれた」と振り返り、福島も「初戦からしっかり身体を動かせた」と納得の表情を浮かべた。

3月に全英オープンを制して待望のビッグタイトルを手にしたものの、コロナ禍で実戦から遠ざかっていた。その間、「基礎的な部分のレベルアップ」(福島)に励んで土台を作り直し、7カ月ぶりの実戦となった10月のデンマーク・オープンでも優勝した。

着々と総合力を上げてきたフクヒロペアが、2年ぶり3度目の日本一に向けて好発進を切った。