昭和学院(千葉)の2年ぶりのベスト4進出はならなかった。高知中央に立ち上がりから先行を許し、第3クオーター(Q)は18-17と意地を見せたが、最終第4Qで突き放された。

三田七南主将(3年)のほおを涙が伝わり落ちた。「情けないです…。私も、チーム全体も、甘えが出てしまった。切り替えようとしましたが、中途半端になってしまいました。3年間が中途半端だったからだと思います…」。メディアに囲まれて、絞り出すように言葉を並べた。

25日の3回戦で昨年準優勝の岐阜女に第4Q終盤の逆転勝ち。鈴木親光監督(52)からも「接戦で勝った後は負けることが多い」と注意があったというが、この日の昭和学院は歯車が狂っていた。

シュートが決まらない。フリーで打ってもリングに嫌われた。終盤に持ち直したものの、2点、3点シュートの確率は31・3%、フリースローは38・5%まで落ちこんだ。一方の高知中央の42・9%、80・0%。決定力の差は明らかだった。相手の司令塔・井上ひかる(3年)を軸とした多彩な攻めも重圧になった。

三田は5ファウルで敗戦の瞬間をベンチで迎えた。「必要なファウルなのかどうか判断できず、感情で手を出してしまいました…。まだ、3年間が終わった実感がありません。チームに何もできなかった…」。8得点にとどまった三田は、最後まで敗戦の責任を背負い込み、1987年大会以来6回目の全国制覇の夢を後輩たちに託した。