女子1000メートルで日本記録保持者の高木美帆(26=日体大職)が、1分14秒02のリンク新記録で優勝した。

前日の500、3000メートルに続いて今大会3冠を達成。前世界記録保持者で4位にとどまった小平奈緒(相沢病院)に2秒32差をつける圧倒的な存在感を示した。30日の1500、5000メートルにも出場予定で、全日本5冠の偉業を成し遂げる可能性も出てきた。

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高木美帆は、全体6位だった200メートル通過から徐々に加速。持ち味の中盤以降の伸びでカバーし、圧勝した。自身が2年前にマークしたリンク記録を0秒42上回る好タイムにもかかわらず、ゴール直後にはため息を漏らした。「体の状態からしても(1分)13秒が出てもおかしくなかった。反省点が一瞬でこみあげてきた」。30日には1500、5000メートルに出場予定で今大会5冠の可能性がある。3日間で5種目出場するオールラウンダーの切り替えの難しさを指摘しつつ「疲れは大丈夫。1つ1つ超えていきたい」と快挙達成へのカウントダウンに入った。