18年平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)で金メダル2個を獲得した高木菜那(28=日本電産サンキョー)が、1分16秒26で3位に入った。高木菜はリンク新記録で優勝した妹の美帆(26=日体大職)に2秒24差をつけられたが「最初の200メートルはこれまでで一番加速が良かった。トップスピードからの維持ができず、ラスト1周で足にきた。まだ自分の滑りはできていない」と淡々と振り返った。

自身の滑りと向き合う中で試行錯誤の日々が続く。28日の3000メートルでは4位に終わり、「自分のスケートの滑りがイメージできないし、分からない」と苦しい胸の内を吐露していた。しかし、苦境でも「気持ちは前向き」と強調し、前だけを見て突き進む。

30日の1500メートルでは、今大会5冠が懸かる美帆と同走で“姉妹対決”となる。「力任せではなく、滑るスケートをしたい。どんなレースになるか不安もあるが、リズム作りを意識して、少しでも早く(自身の滑りを)つかみたい」と、苦難を乗り越えて成長することを誓った。