5大会ぶり9回目の出場となった東海大相模(関東ブロック)は、あと1歩のところで前回大会準優勝の御所実(奈良)に12-21で敗れた。

ノーサイドの笛が鳴ると、東海大相模の選手たちは膝から崩れ落ちた。涙に濡れた顔を必死にぬぐい整列につくフィフティーン。CTB吉田輝雅主将(3年)は悔しさをかみしめながら、ベスト8入りを果たした御所実の選手をたたえていた。

風上に立った前半は、12-0とリードして折り返した。後半に御所実自慢のモール攻撃が流れを変えた。分かっているのに止められない。3トライを許して12-21で逆転負け。ベスト8進出はならなかった。吉田主将は「FWがフィジカルで頑張ってくれたのに、BKで取り切れなかった」。三木雄介監督は「モールで来るのは想定内でも、強かった」と前回準優勝校の壁に屈した。

県予選決勝で宿敵、桐蔭学園(神奈川)に17-19と2点差で敗れた。その後関東地区の各都道府県の準優勝校が出場する関東ブロック大会を制覇し、花園の切符をつかんだ。「全国の舞台で桐蔭を倒す」という新たな目標を胸にチームは一つになり、全国大会まで準備してきた。

12月には大会を前に、桐蔭学園と合同練習に臨んだ。FWとBKに分かれて約1時間半共に汗を流した。フルコンタクトではないとはいえ、ゲーム形式の練習も行った。吉田主将は「桐蔭学園さんの選手たちのボールハンドリング技術の高さや練習に向かう姿勢に驚かされました」と振り返る。互いに刺激を受けながら切磋琢磨してきた。

全国の舞台で桐蔭と再戦することができなかったことについて、吉田主将は「自分たちの力が足りなかっただけ。桐蔭ともう一度戦えなかったのは悔しい」と唇をかんだ。【平山連】