全日本選手権12位の住吉りをん(東京)が、巻き返しの演技を披露した。ショートプログラム(SP)では18位と大きく出遅れたが、フリーではジャンプにミスはあったものの104・50、合計149・40点で今季の最終戦を終えた。

「昨日は泣くことすらないくらいに驚いて、考えてみても何が原因かわからず、どうやってフリーに向かえばという気持ちがありました。このプログラムが最後なので、ただただ楽しもうという気持ちで臨みました」と気持ちを切り替え、滑りきった。

先週の高校総体前から左足のくるぶしに痛みを抱え、この日も痛み止めを飲んでの演技になった。連続3回転などは跳ばず、構成も下げたが、「インターハイの時のような演技になったらどうしよう、と。足はまだ治りきってなくて、大丈夫かなという気持ちが大きかったんですけど、周りの人が『楽しんで』と言ってくださり、その言葉に救ってもらったような気がします」と感謝した。

今季を終え、来季へ向かう。「まだプログラムについて考えてはないんですけど、いまは力強い曲や、やってないジャンルに挑戦できるプログラムを選びたい。来季はまだ、(シニアかジュニアか)決めてないです」と述べた。