日本スポーツ協会は1日、新型コロナウイルスの感染拡大により、秋田県鹿角市で18~21日に開催予定だった国民体育大会冬季大会のスキー競技を中止にすると発表した。

かねて県からは中止の打診をされていた。選手や関係者らの「3密」を回避できない、地元の医療体制への懸念、宿舎やボランティアの確保が困難であることなどが理由。これを受け、この日の臨時の国体委員会で正式に決定した。

日本スポーツ協会によると、国体のスキー競技の中止は、大雪の影響で開催できなかった1947年(昭22)の第1回大会以来、2度目という。大野敬三国体委員長は「断腸の思い。苦渋の決断になるが、中止はやむを得ない」と話した。