来年2月4日開幕の2022年北京冬季オリンピック(五輪)まで4日でちょうど1年となった。

ビッグネームも北京を狙う。フィギュアスケート男子で10年バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(34=関大KFSC)は昨年、アイスダンスに転向。村元哉中(かな、28=同)と、年末の全日本選手権で2位。新種目での五輪へ「全日本王者が絶対条件なので、表彰台の真ん中に乗ることが抱負であり、最大の目標」と燃えている。

スキージャンプ男子の竹内択(33=チームtaku)は19年5月に約13年間所属した北野建設を辞め、フリーのプロ選手として4度目の五輪を目指す。団体戦で銅メダルを獲得した14年ソチ五輪の前、全身の細い血管に炎症が生じるアレルギー性の難病「好酸球性多発血管炎性肉芽腫症」と診断され、今も病気と付き合いながら飛び続けている。

4大会連続出場の男子スピードスケート加藤条治(35=博慈会)は、昨年11月の国内大会では得意の500メートルで2大会連続12位。5度目の大舞台へ、元世界記録保持者の厳しい戦いは続く。

ノルディックスキー・ジャンプ小林陵侑(24=土屋ホーム) 2季前のワールドカップ(W杯)個人総合覇者は五輪でも頂点を目指す。葛西が持つW杯日本人最多17勝まであと1勝に迫っている。

ノルディックスキー・ジャンプ佐藤幸椰(25=雪印メグミルク) 五輪初出場を狙う。昨季W杯で2勝を挙げエース小林陵を脅かす存在として浮上。身長161センチから大ジャンプを見せる。

ノルディックスキー・ジャンプ伊藤有希(26=土屋ホーム) 女子初開催ソチ五輪から2大会連続で出場し、3度目も確実。結果は7位、9位と1ケタ順位で念願のメダルに近づきたい。

ノルディックスキー・ジャンプ高梨沙羅(24=クラレ) 日本女子のエースが初の金メダルを狙う。前回の平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)では銅メダル。W杯最多57勝の女王が三度目の正直なるか。

ノルディックスキー・複合の渡部暁斗(32=北野建設) 衰えぬパワー。今季W杯では荻原健司に並ぶ日本人最多19勝目を挙げ、現在総合3位に入る。初の金メダル獲得に期待がかかる。

スノーボードハーフパイプ平野歩夢(22=木下グループ) 2大会連続銀メダリストは東京経由の北京を目指す。新種目スケートボード・パークで夏の五輪に挑み、半年後に雪上で金を狙う。

スノーボードハーフパイプ戸塚優斗(19=ヨネックス) 1月のXゲームズのアスペン大会で世界の強豪を抑えて優勝。高難度の回転技に磨きがかかり、11位だった平昌から成長著しい。

スノーボードビッグエア、スロープスタイル鬼塚雅(22=星野リゾート) 2種目でメダルの期待。女子では世界初となる大技キャブダブルコーク1260を成功させるなど、レベルアップを続ける。

スピードスケート小平奈緒(34=相沢病院) 昨年の国内大会では平昌五輪優勝の500メートルで高木美らに敗戦。五輪2連覇へ、スケートを見直すなど試行錯誤の日々が続く。

スピードスケート高木美帆(26=日体大職) 19年全日本選手権で前人未到の短中長距離5種目の5冠を達成。平昌五輪での金銀銅メダル以上の活躍に期待が高まる。

スピードスケート村上右磨(28=高堂建設) 今季は500メートルで国内大会4戦全勝。実家の電気保守管理業を手伝いながら台頭した。新浜との短距離2枚看板に注目が集まる。

スピードスケート新浜立也(24=高崎健康福祉大職) 500メートルの日本記録保持者で、今季は国内大会で4戦未勝利。スケート靴を新調し、調整に悪戦苦闘を続ける。

ショートトラック吉永一貴(21=中京大) 母は全日本選手権3連覇、叔母はスピードスケートで五輪出場。1月の冬季国体では3冠を達成し、2度目の五輪へ進化を続けている。

フリースタイルスキーモーグル堀島行真(23=トヨタ自動車) エースとして金の期待が懸かる。W杯は今季の開幕戦を制するなど通算8勝。カービングの得点割合が増える新採点方式も追い風。

フリースタイルスキーモーグル原大智(23=日本スキー場開発ク) 平昌五輪銅メダリストは競輪との前人未到の二刀流に挑戦中。練習は競輪の方が多いというが、取り組む相乗効果を感じている。