22年北京冬季オリンピック(五輪)まで、4日であと1年。道産子女子アスリートが大舞台での活躍を目指す。スノーボードで3季ぶり競技復帰の37歳竹内智香(広島ガス)は冬季では日本女子最多の6大会連続出場を狙う。

銀メダルの14年ソチ大会を含め冬季日本女子最多タイの五輪5大会連続出場の竹内は、38歳で迎える6度目の夢舞台を目指す。「北京五輪でもワールドカップ(W杯)でもメダルを獲得して皆さんにも喜んでほしいという気持ちが強くなっている」。第一人者の言葉にも力がこもる。

平昌(ピョンチャン)大会後は進退を保留。19年には東川町とタッグを組んだ選手育成プロジェクト「&tomoka」を始めた。競技の第一線からは離れていたが、昨年8月に競技復帰を宣言。12月のW杯パラレル大回転の今季初戦(イタリア)で8位に入るなど健在ぶりを示した。復帰当初は「調子が戻るか不透明なところもあった」と振り返るが、その後も3大会でW杯ポイントを獲得していく中で「もう1度世界のトップで戦える」と手応えもある。

北京に向け、再び世界で戦う道を選んだ。竹内は「北京を目指すとは全く思っていませんでした。だからいま雪上にいられること、それを楽しんでいられること、そんな気持ちで五輪を目指せることがとてもうれしい」。北京のゲレンデに最高の笑顔を咲かせる。【浅水友輝】