マッチョなアスリート2人が「筋肉」について熱く語り合った。重量挙げ男子96kg級で4階級の日本記録を持つ山本俊樹(29)と、柔道男子81kg級で20年全日本選手権3位の佐々木健志(24)が13日、所属のALSOKの企画で「筋肉対談」を行った。

自慢の部位に山本が挙げたのは「大腿(だいたい)四頭筋」。極度に発達した太ももの写真に、「左右差がちょっとあるんですよ」と告白。ジャークでバーベルを頭上に持ち上げる際に、前後に足を開く。後ろに開く左足の方が太くなるそうで、「バーベルを足で押し上げる競技なので、独特な形に発達しやすいですね」とした。

そのマッスル具合に「すごいですね…」と感嘆していた佐々木のイチオシ部位は「僧帽筋」。肩のコブは丘のように隆起している。腰回りが絞れた逆三角形ボディーは、佐々木流の独自トレーニングのたまもので、昨年の自粛期間中には、公園でバック宙するトレーニング動画も話題となった。当時は92キロあったそうで、山本は「すごっ!」と驚いた。「僕はわけがわからないと言われる柔道をするので、いかに体をコントロールするかが命。そのためにバック宙もします」と、意図を説明した。

山本は今夏の東京五輪を目指している。「1年延期で体作りが改めてできるなと。それが終わった段階で、あとは試合に向けてピーキングしていくだけです。(2種目の)トータルで合計390キロが表彰台だと思っている。(スナッチで)170キロ、(ジャークで)220キロはやりたい」と掲げた。【阿部健吾】