初の新潟県勢対決となった男子決勝は帝京長岡が開志国際を88-76で破り、5年ぶり2回目の優勝を決めた。前半は一進一退の試合展開だったが、第3クオーター(Q)からチームのリズムを取り戻し、開志国際を振り切った。マリ共和国出身の203センチ、Cボグズィ・ディド・アメドゥ・コネ(1年)がダンクシュートを決めるなど29得点と大暴れした。女子は開志国際が2年連続優勝を果たした。

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チームを優勝に導いたコネは「めっちゃ、ハッピー」と満面の笑みを浮かべた。第1Qから4連続得点など11得点とチームを引っ張った。64-55で迎えた第4Qは立ち上がり、いきなりの4連続得点で“ライバル”を突き放した。「開志国際戦は厳しい」と対戦の難しさを感じながらも、203センチの長身を生かして29得点。「勝ててうれしい」と優勝の喜びを繰り返した。柴田勲監督(51)は「途中のファウルでムキになっていたが、その後、自身でうまくコントロールしてくれた」と勝利の立役者を評価した。

1月の県大会決勝で帝京長岡は64-65と開志国際に1点及ばず惜敗していた。その後、チーム練習ではディフェンスとリバウンドを強化。ガードやディフェンスの成長も見られ、県大会決勝の雪辱も果たした。

今夏の高校総体バスケットボールは地元長岡で行われる。地元開催での優勝目指し、北信越王者を弾みとして、さらにチーム強化を図る。【飯嶋聡美】