17歳の望月、代表最年少出場、そして勝利なるか。日本テニス協会は4日、5日からパキスタン・イスラマバードで始まる男子国別対抗戦デビス杯ワールドグループ1部、日本-パキスタンの事前会見をリモートで行い、日本はダブルスに、19年ウィンブルドン・ジュニアを16歳で制し、日本男子初のジュニアシングルス世界1位になった望月慎太郎(17=Team YUKA)をエントリーした。望月は代表初選出。綿貫陽介(22=日清食品)とペアを組む。

デビス杯は、選手変更が可能だ。もし望月が出場すれば、08年インド戦に18歳3カ月でシングルスに初出場した錦織圭を抜き、日本男子代表最年少出場となる。また勝っても、最年少勝利だ。しかし、望月はあくまで冷静で「年齢とかは関係ない。ジュニアの時から代表戦は好きだった。与えられたダブルスに全力を注ぐだけ」と話した。

日本はシングルスのNO・1に、望月と組む世界271位の綿貫、NO・2に同318位の内田海智(26=富士薬品)を起用した。日本は、今対戦には錦織圭(31)ら世界ランキング上位8人は選出せず。岩渕聡代表監督は「上位の選手は、五輪に焦点を当て、少しでもツアーで世界ランキングを上げてほしい」と話した。

対戦相手のパキスタンは、単複ともに40歳と41歳の大ベテランを投入。40歳のケレシはシングルスの、41歳のカーンは単複ともに世界ランキングはすでにない。しかし、ケレシはダブルス元世界8位で、現在も49位。シングルスも125位にまでなった。カーンは、代表戦で単複100試合以上を経験している。そして、コロナ禍の敵地で、コートは芝という特殊な状況下では、決して侮れない。

日本とパキスタンは過去3回対戦し、すべて日本が勝っている。対戦はシングルス4試合、ダブルス1試合の計5試合で、3戦先勝方式だ。

 

日本-パキスタン組み合わせ

 

▽5日 綿貫-カーン、内田-ケレシ 

▽6日 望月・綿貫-カーン・ケレシ、ケレシ-綿貫、カーン-内田