パナソニックがNTTドコモとの全勝対決を制し、開幕4連勝を飾った。

勝利を決定づけたのはWTB福岡堅樹(28)だ。21-13の後半37分、敵陣10メートルライン付近でパスを受け、トップスピードで左タッチライン際を突っ走る。ショートパントでタックルをかわしと、バウンドしたボールをキャッチするとゴール左隅に飛び込んだ。

今季限りで第一線を退き、医師を志すジャパンのトライゲッターに、日本代表の先輩、フッカー堀江翔太(35)は「早く医者になって、僕がけがしたら治してほしい」と笑ってエールを送り、もう1人のWTB竹山晃暉(24)は「すごく刺激的。堅樹さんといつも言ってる“両翼”が片翼にならないよう、頑張ります」と敬意を表した。

前半は10-7。NTTドコモとの対戦成績は4戦全勝となったが、13点差は最少得点差だ。ニュージーランド代表SH・TJ・ペレナラ(29)らの加入で急成長した相手に苦しんだ。それでも負けない。先発フッカーの坂手淳史主将(27)は「ドコモさんはタフでした。ディフェンスが多くなった。でも、それは僕らの望む土俵ですから」という。前半に何度も22メートルライン内側まで攻め込まれても、許したトライは1本だけ。後半はドコモが反則を連発し、PGで得点を重ね、最後まで主導権を渡さなかった。ロビー・ディーンズ監督(61)は「負けていないチーム同士でタフな戦い。80分間、フィジカルでもタイトだった。ウチの選手は能力をいかんなく発揮してくれた」と満足そうだった。

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