男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)が、430日ぶりの国際試合でストレート勝ちを飾った。同26位のパルパリ(インド)を21-13、22-20で下した。大会公式ツイッターにアップされた動画インタビューで桃田は、「勝つことはできたが、自分の中で納得のいく試合ではなかったかな」と振り返った。

交通事故前日の昨年1月12日、マレーシア・マスターズ決勝以来となる国際舞台。第1ゲーム序盤に6連続ポイントを挙げて順調に滑り出したものの、直後に6連続ポイントを奪い返された。「前半リードして、そこから明日に向けていろいろなことを試そうと思ったら、ちょっと追いつかれてしまった。そこは反省点だけど、いろいろなショットを打つことができた」。中盤以降は相手のミスにも乗じて一気に点差を広げた。

第2ゲームも優位に運んだが、終盤にかけて激しく追い上げられた。それでもしっかり勝利をつかみ、「最後、競り合いの緊張感を味わうことができたし、今日の反省を明日に生かしたいと思う」。

伝統と格式を持つ全英オープンでは、2年前に日本男子シングルス選手として初制覇を果たした。2年ぶり2度目の優勝の期待が掛かる中で、「この会場の雰囲気はすごく素晴らしいものがあるし、その分、緊張してしまった。明日はリラックスして自分らしいプレーができればいいかなと思う」。2回戦の相手は世界ランキング31位のインド選手に決まった。