関西大学ラグビーの同志社大が初めて共同主将制を導入することが19日、分かった。

ロックの南光希(東海大大阪仰星)とSH田村魁世(ともに3年=桐蔭学園)がチームを引っ張る。この日、京都・京田辺市内のグラウンドで伊藤紀晶ヘッドコーチ(HC)から全部員へ主将が発表された。

チーム関係者によると1911年(明44)の創部以降、共同主将制は初めてという。最近はトップリーグの多くのチームでも役割の細分化、負担の軽減などを目的に取り入れられている。今季は選手、スタッフ合わせて部員174人となっており、春からの来季も大所帯となる見込みだ。

今季、部内で新型コロナウイルスの陽性者が出たため、関西2位で出場権を得ていた全国大学選手権の辞退を余儀なくされた。新チームは2月11日に始動。この日、伊藤HCは、部員たちへ「死に物狂いでやらないと勝てない。みんなには2人をサポートしてほしい」と呼びかけた。

高3時に主力ロックとして全国高校大会(花園)優勝に貢献した南は「チーム全体を作るのは1人1人。その力をみんなが一番発揮できるように頑張ります」と決意表明した。

日本代表の1つ下のカテゴリーに位置する「ジュニア・ジャパン」の経験を持つ田村は「今までと同じでは勝てない。1人1人が本当に日本一をつかむ意識を持ち、変わらないと日本一を取れない。その気持ちを持って、日々練習していきましょう」と力を込めた。

6季ぶりの関西制覇、37季ぶりの大学日本一へ、新たな挑戦が始まった。【松本航】