Bリーグ2部(B2)で、西宮ストークスが強い。28日の熊本ヴォルターズ戦(西宮市立中央体育館)を100-75で制した。西地区で首位を走るチームは、これで35勝17敗としプレーオフ(PO)進出を決めた。

プロ野球阪神タイガースの甲子園球場も同じ西宮にある。開幕3連勝と最高のスタートを切った阪神からもいい刺激をもらいつつ、まずは2016-17年シーズン以来、4シーズンぶりのPO進出。目標とする「B2優勝、B1昇格」へ、少しずつ前進している。

5月開催のPOには8チームが参加し、トーナメントで年間王者を争う。基本的に上位2チームが来季B1に昇格する。

クラブは、26日に「B1ライセンス獲得に向けた新設アリーナ計画」を発表したばかり。B1昇格に必要なライセンスを満たすためには、成績や財務条件をクリアした上で、5000人以上収容のアリーナ確保の必要がある。

そのため「新港突堤西地区(第2突堤)に建設予定のアリーナを本拠地として活動する計画があることをお知らせいたします。計画が実行された場合、西宮ストークスは、Bリーグ2024-25シーズンより、ホームタウンを神戸市に移す予定となります」と、試合の2日前に発表していた。

このアリーナに関連し「優先交渉権者」「事業計画案」などと、神戸市が公表している資料によると、所在地・神戸市中央区新港、三宮に近い土地に「関西圏では数少ない1万人超規模(固定席、可動席で8000席)の世界水準の最先端アリーナ」を作る案がある。

世界にも開かれた港町に、バスケットボールなどにも対応できる新たな拠点が完成すれば、国際大会の開催など、さまざまな相乗効果が期待できそうで、夢が膨らむ。

西宮ストークスは、16年設立。「ストークス」は兵庫の県の鳥でもある「コウノトリ」を意味する英語。16-17年にB2で優勝してB1に昇格。翌17-18年はB1で戦ったが降格し、ここ3シーズンはB2で戦っている。

B1復帰へ、ここからさらにチーム状態を上向かせていきたい。将来を見すえ、周囲の準備も進む中、チームそのものもコート上で結果を出し、大目標へと歩みを進めている。