空手の東京五輪組手女子61キロ超級代表の植草歩(28=JAL)がパワーハラスメント被害などを訴えた件で、全日本空手道連盟(全空連)が第2回倫理委員会の開催を検討していることが1日、関係者への取材でわかった。

植草側と、香川政夫・選手強化委員長(65)との主張に多数の食い違いがあるため。植草以外の選手やコーチからヒアリングを行う可能性もある。

3月31日に実施された倫理委員会では、「1月27日の帝京大学内の練習において、帝京大学師範香川政夫氏が竹刀を用いた練習を行い、植草歩選手が目を負傷した」ことが事実確認に至ったと発表された。しかしそれ以外の点については、他選手の状況を含めて見解が異なる点が多いという。

関係者によれば、今月上旬を目指して臨時理事会を開き、香川委員長に資格停止などの処分を科す見通し。第2回倫理委員会が開かれる場合は、臨時理事会終了後となる。先月24日に調査委員会を立ち上げ、独自に内部調査を進めている帝京大との連携を図りたい意向も示した。