4年ぶり3度目の優勝を目指す日本の羽生結弦(26=ANA)が、今季の自己ベストとなる107・12点で2位発進した。冒頭の4回転サルコーで出来栄え点(GOE)4・46(5点満点)を稼ぎ、最後は応援席に向けて右目の前で横ピースを決めた。

演技後に行われた大会中継局テレビ朝日のフラッシュインタビュー、報道陣とのオンライン一問一答は以下の通り。

-演技を終えて

羽生 聞かないつもりだったんですけど、自然と日本語だったので(9位に沈んだ宇野)昌磨の点数が聞こえていて。きっと昌磨、大変だったと思うんですけど、きつかったと思うんですけど、ここのリンクにしっかり力を置いてくれたと思うので。その力を信じて、それに乗っかって頑張りました。ショートでは、とりあえず貢献できたと思う。でも、まだショートしか終わっていないので。また今度こそフリーでしっかりと闘い抜きたい。このプログラムに重ねている自分の人生みたいなものを、しっかりと。闘い抜きたいなと思います。

-応援席にVサインをしていた

羽生 やはり日本語のアナウンスだったので、自分の中で、あんまり聞く気はなかったんですけど、宇野選手の点数があまり良くなかったというの、聞こえてて。緊張はしましたが、しっかり。彼はミスっちゃいましたけれども、彼の力とか魂とか、そういうものを受け取りながら頑張れたと思います

-いつもとは違うSPの入りになったか

羽生 あんまり気にしないように、っていうことも思ってましたし。自分が1番貢献できることは、自分の演技に入り込んで、自分のペースでやることだと思っていたので。ただ、今日はホントに最後の最後まで、宇野選手とともに、力を借りて滑らせていただいたなとって思います

-(取材中にチェンの演技が終わり、チェンが首位、羽生2位の)順位が確定した。率直な気持ちは

羽生 まあ、自分はやれることやったと思ってるので、あんまり順位とかは気にしていないですけど。でも、まあまずは自分のこととして、チーム競技はなしとして、自分のこととしては、やっぱり前半のサルコーとトーループ(2連続)ジャンプを、このプログラムで初めて試合でキレイに決めることができたので、成長しているな、って思えています。【木下淳】

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