バレーボール女子Vリーグ1部(V1)のヴィクトリーナ姫路が、新たな挑戦を始める。

26日、姫路市内からオンラインで記者会見を行い、専属チアリーダーズの第1期生を募集すると発表した。ディレクターには、米アメリカンフットボールNFLで2年連続チアリーダーファイナリストとなった須長順子(Jubi)さんが就任した。

橋本明球団社長は「須長さんには立ち上げの経験もある」。男子バスケットボール「Bリーグ」のアルバルク東京ディレクターとしての経験値にも期待を寄せた。専属チアリーダーズ希望者に向けては「たくさんの方に応援していただくと、選手はいつも以上に力が出る。笑顔がすてきな、元気な方にたくさん来ていただきたい」と呼びかけた。

3月で法人設立から5年となり、真鍋政義球団オーナーは「(20-21年シーズンで導入した)スコートユニホームでかなり注目された。より一層、挑戦していきたい。応援で地域を1つにしていきたい」と力強い。須長さんは週1回、東京から姫路へ指導に訪れる。

新型コロナウイルスの影響で流動的だが、第1回のオーディションは6月6日を予定。最低10人、数年間で20人程度の専属チアリーダーを想定しており、将来的にはキッズ向けの教室まで発展させていく考えだ。

この日の会見では、姫路市内の商業施設「テラッソ姫路」内に「シーアップスカフェ&スポーツバー」をオープンさせることも発表された。5月中に内装も仕上がり、新型コロナウイルスの感染拡大状況を見ながらオープンの時期を決める。

プロテインなどを使ったアスリート用の裏メニューも用意するといい、橋本球団社長は「若年層の方々にもスポーツへの関心や、チームへの興味を持ってほしい。今回の店でチャレンジしたい」と力を込めた。

姫路は直近のシーズンで12チーム中10位。上位進出へのチーム強化と並行し、地域やファンとのつながりも強めていく。【松本航】