19年W杯日本代表NO8姫野和樹(26)が所属するハイランダーズ(ニュージーランド、NZ)が、開幕2連勝を飾った。

SRのオーストラリア、NZ勢が対戦する大会。後半20分から途中出場し、フォース(オーストラリア)戦の勝利に貢献した姫野は「とにかく勝てて、ホッとしています。不本意ではあるんですけれど、ペナルティーを取られて、そこからトライにつながったので、少し自分としては悔しい気持ちです」と振り返った。

NZ国内で行われていたSRアオテアロアは、3勝5敗で5チーム中4位。新人賞に輝いた姫野は「アオテアロア4位は、チームとしても納得していない」とし「エネルギーを感じる部分がある。いい形で残りの試合も、やっていきたい」とチームの状態を明かした。

この日の試合はオーストラリアの西に位置するパースで行われ、国内大会と違い、移動の疲労もあった。

「乗り継ぎが3回あって、結局10時間ぐらい。結構しんどい遠征にはなりました。こういう状況下でもパフォーマンスを出せるか、というのは一流の選手に求められること」

次節は30日、NZに戻ってクイーンズタウンでレベルズ(オーストラリア)と戦う。大会終了後には日本代表活動が見込まれるが、姫野のスタンスは明確だ。

「レベルの高いリーグにいて、1試合ずつ結果を出さないといけない。日本代表のことと、2つを考えるのは良くない。変に日本代表(活動)を意識せずに、ハイランダーズを優勝させることにフォーカスしたい。しっかりと自分のことをやることが、日本代表の準備だと思う」

中8日を有効活用し、次戦に向かう。【松本航】