東京オリンピック(五輪)代表に内定しているプロサーファーの五十嵐カノア(23=木下グループ)が30日、エルサルバドルで開幕した東京五輪の世界最終予選を兼ねるワールドゲームズ(WG)に向けて日本チームの全力サポートを誓った。現地からオンライン会見に参加し「みんなのサーフィンが生で見られるのがすごく楽しみ」と話した。

WGに出場すれば自動的に代表入りが決まる立場の五十嵐は、個人では大会での金メダル獲得、団体では「みんなを盛り上げて良いパフォーマンスができるようにしたい」と抱負を語った。日本チームの選手たちと積極的にコミュニケーションを図り、日本語の向上を目指すと意気込みを見せた。

新型コロナウイルスの影響で五輪が1年延期になり、拠点の米カリフォルニアやポルトガルで練習してきた。コロナの影響で一時は練習自粛を強いられ、「3週間家から出られなかったこともあった」。海外で転戦を重ねる多忙な日々を送っていたことから、自粛期間中はつかの間の休息に充てることができたと前向きに捉えた。

オーストラリアの大会を終え、エルサルバドル入り。現地の暑さにも苦しみながら、地域独特の波にも徐々に順化している。今夏の東京五輪に向けて着々に準備を進めており、「1日1日目標を決めてやっていきたい」と誓った。【平山連】